あらすじ
外はまだ凍えるように寒い5月。
領主のラネーフスカヤ(原田美枝子)が,娘のアーニャ(川島海荷)や同行していた娘の家庭教師シャルロッタ(川上友里)と共に、5年ぶりにパリから帰ってくる。帰還を喜ぶラネーフスカヤの兄ガーエフ(松尾貴史)、養女ワーリャ(安藤玉恵)、老召使フィールス(村井國夫)、管理人のエピホードフ(前原滉)、メイドのドゥニャーシャ(天野はな)や近くの地主ピーシチク(市川しんぺー)たち。留守の間に領地を任せたガーエフには経営の才はなく、ワーリャが取り仕切るも、負債は膨らむばかり。借金返済のため、銀行は8月に領地である“桜の園”を競売にかけようとしている。
“桜の園”の農夫の息子だったロパーヒン(八嶋智人)は今や実業家。彼は桜の木を切り払い、別荘地として貸し出せば、競売は避けられると助言する。しかし、美しい“桜の園”を誇りにするラネーフスカヤとガーエフは破産の危機も真剣に受け止めようとしない。
以前よりエピホードフから求婚されていたドゥニャーシャは、ラネーフスカヤに仕えてパリで暮らしていた召使ヤーシャ(竪山隼太)に惹かれるようになり、アーニャは、大学生であるトロフィーモフ(成河)が抱く新しい思想に触れて、“桜の園”の外で新しい生き方を選ぶことを考え始めていた。
競売まで一か月と迫る中、ロパーヒンはラネーフスカヤとガーエフに、領地を別荘地にして競売を避けるようにと説くが、二人は承知せず、あてにならない話にすがろうとする。
母ラネーフスカヤと共に戻ったアーニャは、同行していた家庭教師シャルロッタの無駄なおしゃべりや手品に退屈していたが、トロフィーモフが抱く新しい思想に触れて、“桜の園”の外で新しい生き方を選ぶことを考え始めていた。
“桜の園”競売の当日にもかかわらず、相変わらず呑気なラネーフスカヤたち。そこへガーエフとロパーヒンがやってきて、競売の結果を報告するのだが……。
来たるべき新しい時代を見据えて変革をいとわない人々。対して、落ちぶれてもなお、過去にすがり現実を見ようとせず時代の波に取り残される領主貴族たち。それぞれが向かう先とは……。
料金・一般発売日
■料金(全席指定・税込)
11,000円
U25チケット=5,000円(25歳以下対象・当日は座席指定券と交換・年齢確認ができる身分証明をご持参ください。) (消費税込み)
小学生~18歳以下のお子様=無料招待チケット販売 子供文化芸術活動支援事業
■一般発売日
2023年6月24日(土)
※営利目的の転売禁止
※未就学児の入場不可
※チケット購入後のキャンセル・変更・払い戻しは一切できませんのでご了承の上お買い求めください。
※チケットはいかなる場合(紛失・盗難・破損・持ち忘れ等)も再発行いたしません。
※車椅子でご来場の方は事前にお問い合わせください。
福岡公演
主催:九州朝日放送 サンライズプロモーション東京 ピクニック
協力:福岡パルコ
企画・製作:パルコ