ロイド=ウェバーと劇団四季が、
”不朽の名作”に新たな息吹を吹き込む。

マリア･フォン･トラップの自伝「トラップ･ファミリー･シンガーズ」とそれに基づき1956年に製作されたドイツ映画「菩提樹」を原作としたミュージカル。
1938年のオーストリア/ザルツブルグを舞台に、見習い修道女マリアが、名門トラップ家の母のない7人の子どもたちの家庭教師となり、愛情と音楽で一家の明るさを取り戻し、やがて彼らの父、フォン･トラップ大佐と惹かれあって結婚。トラップファミリー合唱団を結成し、ナチスの手から逃れてオーストリアからスイスへ亡命するという、一人の女性の人間としての成長とトラップ一家の心の交流を描いた物語です。

「ドレミの歌」「エーデルワイス」など、誰もが聴き馴染みのある曲を数多く含む本作品は、1959年にブロードウェイで開幕し、翌年のトニー賞のほとんどを受賞。ミュージカル音楽の巨匠、ロジャース＆ハマースタインⅡ世の作曲作詞コンビの最後の作品となり、1443回のロングランを達成、その後、ジュリー･アンドリュース主演で1965年に映画化、アカデミー賞5部門を獲得し、「名作ミュージカル」としての不動の地位を確立しました。
今回上演されるのは「キャッツ」「オペラ座の怪人」の作曲で知られるアンドリュー･ロイド＝ウェバーが自らプロデュースし、2006年にロンドンで発表した最新バージョン。作品が持つ「家族愛」「平和への希求」などのメッセージ性を際立たせた演出は、25年ぶりのロンドン公演を大成功に導きました。

～　ストーリー　～
1938年、第二次世界大戦直前のオーストリア。修道院で修行中の身であったマリアは歌うことが大好き。いつも院を抜け出しては、近くの山へ歌いに出かけます。そのため、規律の時間に遅刻をすることもしばしば。先輩の修道女たちを困らせていました。
そんなある日。マリアをずっと見守ってきた修道院長は、トラップ大佐の邸宅へ行って子どもたちの家庭教師になるように勧めます・・・