「私の太陽・・・見つけた」

様々な葛藤を抱えた優菜とエチルという対照的な二人の少女を軸にショービズを目指す若者たちの愛と成長の物語。

～ストーリー～

上月優菜は、高校三年生の秋、ある学園のミュージカルを観て将来の目標を見つける。
主役を演じていた日向エチルのような輝く女優になりたいと、エチルが通っていた学園へと入学する。
優菜の母・聖愛は、ブロードウェイで活躍していた日本人歌手だった。優菜が幼いある日のこと、
聖愛はステージ上で倒れてしまう。なんと聖愛は乳がんの末期だったのだ。
「ごめんね、優菜……もっと優菜を抱きしめたらよかった。ごめんなさい」
後悔もむなしく優菜のもとから旅立ってしまう聖愛。
わけも分からず愛する母を亡くした優菜はひとりぼっちだった。
父親を知らない優菜。
そんな優菜の元に、ひとりの紳士がやってくる。
「おじさんと一緒に暮らさないか？」「……パパ？」
幼い優菜の元に現れた紳士に手を伸ばそうとした瞬間、二人は引き裂かれてしまう。
「歌い続けるんだ！必ず君を探し出すから」という言葉を心にしまいながら、優菜は学園生活を始めるのだった。
しかし、その学園には、憧れの存在だった日向エチルがいた！
「彼女は卒業してニューヨークへ留学したはずじゃ……」
目の前のエチルは以前の光り輝くエチルとは違い、
暗闇をまとうように独り静かに踊り続けていた――。 

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